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  1. 福岡県議会 2017-06-20
    平成29年 警察委員会 本文 開催日: 2017-06-20


    取得元: 福岡県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-07
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1    平成二十九年六月二十日(火曜日)    午 前 十 一 時 八 分 開 会 ◯松尾嘉三委員長 それでは、定足数に達しておりますので、ただいまから、警察委員会を開会いたします。  なお、本日、報道機関からテレビカメラ等撮影について申し出がありましたので、これを許可いたしております。御了承願います。  撮影者に申し上げます。撮影に当たっては、記者席に配付しております撮影エリア図面、及び撮影に当たっての注意事項をよくごらんいただき、それらを遵守していただくとともに、私の指示に従っていただきますようよろしくお願い申し上げます。  まず、委員席の指定を行います。  各委員の席は、ただいま御着席のとおりといたします。御了承願います。  本日の議題は、お手元に配付のとおりでございます。御確認願います。  それでは、本日の議事をとり行います。  「非違事案発生について」を議題といたします。  執行部説明を求めます。久田警務部長。 2 ◯久田警務部長 警務部長久田でございます。  六月六日、小郡市で発生いたしました母子三名の殺人事件につきまして、本県警察官を六月八日、自身の妻に対する殺人被疑者として通常逮捕いたしました。  人の命を守り、犯罪を取り締まる立場にある警察官が、とうとい人命を奪うという、極めて重大な犯罪逮捕されたことにつきまして、極めて遺憾でございます。  県議会を初め県民皆様信頼を裏切る行為であり、ここに県警察を代表いたしまして、深くおわび申し上げます。  まず、関係職員経歴等説明させていただきます。  関係職員は、福岡警察本部地域部通信指令課勤務する巡査部長中田充、三十八歳であります。  職員は、平成十四年十月に、本県警察官として採用され、警察学校を卒業後、平成二十一年九月に巡査部長に昇任し、自動車警ら隊、千葉県成田空港警備隊出向警察署を経て、平成二十八年八月から現在の通信指令課勤務しております。主に地域部門での勤務経験を有する警察官であり、現在は通信指令課において、一一〇番通報の受理や指令業務を担当しております。  次に、事案概要について説明いたします。本件は、六月六日午前九時二十分ごろ、関係職員自宅において、被害者である妻の姉が、死亡している母子三名を発見したことにより認知したものであります。  遺体の状況などから、殺人事件と認め、所要の捜査を行った結果、関係職員自宅において、妻の頸部を締めつけて殺害した容疑が認められたことから、六月八日午後五時三十一分、自身の妻を被害者とした殺人事件被疑者として通常逮捕したものであります。
     現在、刑事部長以下五十六名態勢の捜査本部で、子供二名の殺人事件の関与の有無も含め、事件全容解明に向けた捜査を行っているところであります。  次に、再発防止対策信頼回復に向けた取り組みについて説明させていただきます。本件は、現職警察官殺人事件という極めて重い犯罪により逮捕された事案であり、関係職員に対する内部処分につきましても、捜査の結果を踏まえ、厳正に対処することとしております。  事件原因動機背景については、捜査の結果を待つこととなりますが、事情がいかなるものであったにせよ、国民の生命、身体、財産を守るべき立場にある警察官が、とうとい命を奪ったことで逮捕されたことは痛恨のきわみであり、県警察として極めて重く受けとめるべきものと考えているところであります。  緊急の対応として、まず、逮捕直後に全職員に対して本部長通達を発出し、規律の振粛と心情把握心情指導徹底について指示を行ったところでありますが、県民皆様警察に対する信頼を回復するためには、何よりも全職員がみずからの職務を全うして成果を上げることが重要であると考えているところであります。  今後、全ての職員が本事件に真摯に向き合い、二度とこのような非違事案を起こさないというかたい決意のもと、規律を厳正に保持し、県民皆様期待に応える警察活動を推進して、信頼回復に努めてまいる所存であります。  引き続き、委員皆様方の御指導と御支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。  以上で報告を終わります。 3 ◯松尾嘉三委員長 説明は終わりました。  この件について、何かございませんでしょうか。野原委員。 4 ◯野原隆士委員 私から、ただいまの報告を受けて、幾つか申し上げることがございます。  福岡県警察は、これまで工藤會を初めとする暴力団犯罪、そしてまた、飲酒運転取り締まり強化性犯罪防止、そういったものに取り組み一定成果を上げてきました。しかしながら、県民の安全・安心を守るべき警察官が、このような重大な犯罪被疑者として逮捕されたことは、まさに耳を疑いたくなるような言語道断の話であります。平素警察に寄せる県民信頼期待には極めて大きいものがあります。それだけに、今回の事件がもたらす県民警察への失望感にははかり知れないものがあります。  また、この事件が、現場警察官のやる気や正義感に水を差し、県警察職員士気低下させるのではないか、また、捜査を初めとした警察活動への悪影響はないのか、私は、この一人の警察官が引き起こした事件がもたらしかねない悪影響に強い危機感を抱いております。  そこでお伺いさせていただきたいと思うんですが、まずは、これだけの事件県警に寄せられる批判も大きいと思いますが、どのような状況でしょうか。  そして、二番目に、ことしに入って、本県警察官不祥事が続いていますが、再発防止に向けて、今後どのように取り組んでいるのか、それぞれ具体的にお答えください。 5 ◯松尾嘉三委員長 久田警務部長。 6 ◯久田警務部長 ただいま御質問、二点ございましたので、まず一点目の県警察に寄せられております御批判等々の御意見、こちらにつきましては、事件発生以降、昨日、六月十九日までの間、電話メールなどによりまして、約五百件の御意見をいただいているところであります。  この内容につきましては、例えば、警察信頼できなくなった、治安の維持は任せられない、警察を頼りにしていたが裏切られたなど、厳しい内容のものが寄せられております。これらメール電話につきましては、皆様からの率直な御意見として受けとめた上で、今後職員一人一人が本事件に真摯に向き合って、みずからの職務を全うしたいと考えております。  二点目の再発防止策でございますが、県警察では、平素から職員非違事案を起こした場合の職場はもとより、本人、家族等々への悪影響につきまして、繰り返し教養を行うとともに、その問題点早期把握して、その解消に努めるということで、心情把握、あるいは心情指導、こういったものに努めてきたところでございます。  今回、事件発生を受けまして、逮捕直後には、全職員に対しまして本部長通達を発出いたしまして、規律の振粛と心情把握心情指導徹底について、まずは指示をしたところであります。  この種の非違事案防止するためには、捜査の結果判明いたしました動機ですとか、背景、こういったものを踏まえて対応していくことが必要ではありますが、今回の事件、どのような事情があったにせよ、国民の命を守るという警察官がこの事案を起こしたということは極めて重く受けとめるべきことだと考えております。  今後、全ての職員が今回の事案を、みずからのこととして、しっかりと受けとめた上で、規律を厳正に保持し、また、原因、結果を踏まえた心情指導把握、あるいは教養、これを徹底した上で、県民皆様期待に応えるような警察活動を推進するよう指導教養徹底してまいりたいと考えております。 7 ◯野原隆士委員 最後に強く要望させていただきます。今回の事件を受け、二度とこのような職員を出さないように、警察組織を挙げて再発防止取り組み信頼回復に努めていただくことを強く要望いたします。  そしてまた、日ごろから地道に職務に当たられているほかの警察職員士気を落とさないように、今後とも福岡県の安全・安心に向けて、職務を遂行されますようお願いいたします。  以上で、私の質問を終わります。 8 ◯松尾嘉三委員長 ほかにございませんでしょうか。小池委員。 9 ◯小池邦弘委員 私からも、本県現職警察官殺人容疑逮捕された件につきまして、何点かお尋ねをさせていただきます。  本警察におきましては、今回の事件のみならず、ことしに入り、飲酒運転強制わいせつなどの事件を初め、懲戒処分を受けるケースが相次いでおります。一方で、先ほど来県警本部長お話がありました、本県の三大重点目標を掲げられ、全力で皆さん方取り組まれ、一定成果を上げてあります。県民信頼を得ているだけに、このような警察官の重大な事件は、第一線警察官士気低下を招き、また、警察に対する県民信頼を大きく失墜させるものだと思っております。  そこでお尋ねをいたします。今回の事件原因動機は、まだ判明はいたしておりませんが、さまざまな問題を抱えた職員を早い段階で発見し、早期に対処することが必要だと思います。  一点目は、警察官職員の問題、兆候把握するために、どのような対策を練られておられますでしょうか。  そして、二点目は、県警察、事務職も含めて一万二千人の職員が、県民が安全で暮らせる社会を日夜一生懸命取り組んで働いておられます。第一線で働かれる警察官士気低下心配であります。警察官士気低下しないような、そういった対策をとられておられるのか教えてください。以上であります。 10 ◯松尾嘉三委員長 久田警務部長。 11 ◯久田警務部長 まず、お尋ねの一点目の、職員問題兆候把握するための対策につきまして、警察では、部下職員問題兆候、これを早期把握するということで、平素から部下との対話ですとか、あるいは勤務状況把握、これらを通じまして、問題等々の把握に多角的な視点から努めているところであります。  この心情指導把握、これをより実効性のあるものとするために、心情指導特別強化期間というものを設けまして、特に、個人面接個々面接を行いまして、その問題を把握するなど、きめ細かな指導を行っているところであります。  さらに、問題として把握したものにつきましては、例えば家庭内事情とか、さまざまな問題等々あろうかと思いますが、こういったものに対しましては、例えば、弁護士ですとか、あるいは臨床心理士、こういった専門家方々を御紹介するなど、解決支援に努めているところであります。  今回の非違事案原因背景につきましては、今後の捜査を待つところになりますけれども、心情指導、あるいは把握、こういったものにつきましては、非違事案個々事案に応じた形で把握された問題点、こういったものを踏まえて、しっかりきめ細かに対応していくと、こういったものが重要であろうかと思います。今後把握された問題点を踏まえた心情指導把握、これを行うよう、関係職員、特に幹部職員が重要になってくると思いますけれども、こちらに対しまして指導を行いまして、その指導力を発揮した形でしっかりと問題の早期把握解決に努めるように指導教養を行ってまいりたいと考えております。  二点目の士気低下を招くのではないのかという御指摘につきまして、こちらも、今回の事案、しっかり受けとめるべきところは受けとめるものでありまして、その一方で、現場警察官がこれによって職務執行低下を招くようなこと、これはあってはならないと考えております。まず、さきに申し上げました、本部長通達、こちらのほうにおきましても、全職員がみずからの職を全うして、成果を上げ、県民信頼を得ること、また、新たな非違事案発生することのないよう強い決意を持つことについて指示したところであります。  今後、何よりも警察組織として、成果を上げて、県民皆様信頼に応える、これが信頼回復のまず第一歩だと考えております。今回の事案が、全職員士気低下につながらないよう、しっかりと指導徹底するように考えております。 12 ◯小池邦弘委員 最後に要望させていただきます。  今回の件で、県民信頼回復のために、また、本当に効果のある再発防止対策を検討するためにも、まずは、一日も早い事件全容解明をお願いしたいところであります。そして、再発防止徹底して取り組み県警察一致団結をして、一日も早く県民からの信頼回復ができるように、ひたむきに職務に邁進していただきたいと思っております。頑張ってください。よろしくお願いいたします。 13 ◯松尾嘉三委員長 ほかにございませんでしょうか。浜崎委員。 14 ◯浜崎達也委員 今、お二人の委員からございましたので、前語りは少し省いていきたいと思います。  まず、これは記事なんかで読んだ情報で恐縮ですが、この十年間ぐらいで、いわゆる被疑者は五回ぐらい部署をかわっていると聞いておりますが、この部署転勤というのは、本人希望が最優先なのか、その辺を、まず、お聞かせください。 15 ◯松尾嘉三委員長 久田警務部長。 16 ◯久田警務部長 部署配置につきましては、職員希望、これもございますが、そのほかに職員適性ですとか、こういったものも踏まえて適材適所ということで、人事配置を行っているところであります。 17 ◯浜崎達也委員 適性ということで、今、一一〇番指令室に行かれたということですが、私たち警察署に行くと、月間スケジュールなんかで、所長室には、若手の皆さんとの育成塾みたいな、月一回ぐらいの講座を開かれたり、中間管理職の人もあるかもしれませんけれども、そういうものが定例化しているように思っておりますが、県警本部自体では、そういうのはあるんですか。 18 ◯久田警務部長 警察署における取り組みについてお話の、特に警察署では、若手警察職員、これが多数配置されているということもありまして、その職務執行に必要な技能の向上を目的といたしまして、特に若手中心とした職場教養というものを行っております。  他方で、本部のほうになりますと、若手というよりは、一定年齢勤務を踏まえた職員が多く配置されておりますので、若手とは、また異なった教養等を行っておりまして、例えば、職場におきます倫理教養とか、それぞれの年齢、あるいは階級、これが異なる者が多数配置されておりますので、それぞれの特性に応じた、例えば、グループ検討を行うことも行っております。特に、職務倫理という側面での、本部ということで申し上げますと、そういった方面での教養中心にはなってくると思うんですけれども、いずれにしても、職員心配のないような状態で職務を執行できるような、そういう教養は行っております。 19 ◯浜崎達也委員 その中で、一一〇番指令室交代勤務ですから、なかなか、そういう職場の機会が少ないかなと思うんですが、この指令室自体では、そういうのはあっているんですか。 20 ◯久田警務部長 交代制勤務ではありますけれども、全体で一堂に会するというのは、確かに違いますけれども、ただ、交代制勤務で、通信指令課でいいますと、一当務、大体二十名ほどの職員がおりますので、そういった職員を対象とした教養というのは、それぞれの職場で行っております。 21 ◯浜崎達也委員 なぜ、聞いたかというと、再発防止のためにどうしたらいいか、私たちも真剣に考えて質問させていただいているんですけれども、やはり警察といっても一人の人間でありますし、再発防止の気合いだけ入れても、なかなか、今までもずっと不祥事が続いております。一万二千人にも及ぶ警察官の、今教養とかされているとおっしゃってましたが、いま一度、各世代間というか、二十代、三十代、中間管理職も含めて、しっかりした個人相談ができるような制度を、私は確立すべきじゃないかなと思うんです。  今回もまだ詳細はわかっていませんが、理由は、いろんなことが言われています。その一つ一つのとげといいましょうか、それを取り除けたら、今回のこんな前代未聞の惨事といいましょうか、不祥事は起きなかったと思うんですよね。  その点に関して、しっかり風通しのいい職場といいましょうか、みんながよくて当たり前が警察官でありますから、その自覚というんでしょうか、その辺をお互いに共有できるような、そういう職場に、ぜひしていただきたいので、最後にちょっと、部長決意を聞いて終わります。 22 ◯久田警務部長 今御指摘いただいた点につきましては、非常に大事な指摘だと思います。非違事案発生することに応じて、我々も原因背景等々を分析の上、非違事案を起こすことのないような職務倫理教養、これに努めておったところでありますけれども、確かに、今回の事案、これの背景原因が、これからということではあるんですけれども、職員それぞれ個々に、さまざまな事情等を抱えているところだと思います。その中で、憂いなく職務執行に従事することができるよう職場環境を整備していくこと、これは我々の重要な業務だと思っております。このような事案発生することなく、職員がそれぞれの能力を発揮することができるような職場、これを、今委員からの御指摘も十分踏まえまして、よりよい職場環境の整備に努めてまいりたいと思っております。引き続きの御指導をよろしくお願いいたします。 23 ◯浜崎達也委員 終わります。 24 ◯松尾嘉三委員長 ほかにございませんでしょうか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 25 ◯松尾嘉三委員長 ただいま各委員からも御意見、御要望がございましたが、ここで、私からも一言申し上げさせていただきます。  委員会といたしましては、今回の事件でお亡くなりになられました被害者方々に、心から御冥福をお祈り申し上げます。  そして、事件の一日でも早い全容解明期待いたしております。  県警に対しては、県民を守る誇り高き警察官として、綱紀粛正徹底していただき、プライベートにおきましても、一人の社会人として責任を果たすべく、身を引き締めた社会生活を営んでいただきたいと、そのように強く思っておる次第でございます。  また、今回の殺人事件の犯人が警察官ということで、警察内部においてかなりの動揺があるとお察しいたします。現場で黙々と職務に精励してある警察職員士気が落ちることがないようにしていただきますよう強く要望いたします。  それでは、次に、「所管事務概要について」を議題といたします。  執行部説明を求めます。高木総務部長。 26 ◯高木総務部長 福岡県警察所管事務概要につきまして、お手元の配付資料に基づき御説明させていただきます。  まず、資料一ページの第一、福岡県公安委員会についてであります。公安委員会は、御承知のとおり、行政委員会の一つでありまして、警察法に基づき、民主的運営及び政治的中立性を保障するために設けられたものであります。  福岡県におきましては、委員は一期当たり三年で、二期六年の任期となっております。  また、公安委員会は五人の委員で構成されており、現在の委員長は、戸畑港運輸株式会社代表取締役社長の日向祥剛氏であります。委員長は委員の互選により選任され、任期は一年で、再任することができることとなっております。  そのほか四人の委員は、株式会社福岡銀行顧問、渋田一典氏、公益財団法人福岡県すこやか健康事業団理事長、瓦林達比古氏、飯塚都市開発株式会社代表取締役社長、藤本昭氏、医療法人シーエムエス杉循環器科内科病院理事、杉美奈子氏となっております。  次に、資料二ページの第二、福岡県警察の組織等をごらんください。本部等の組織機構は、警察本部八部、四十課、一室、一所、七隊を置くほか、警察学校を附置しており、福岡市と北九州市の政令市には、それぞれ市警察部を設置しております。  また、警察署は県下三十五警察署で、福岡地区に十四警察署、北九州地区に十警察署、筑豊地区に四警察署、筑後地区に七警察署となっております。  なお、警察本部各部の分掌事務につきましては、資料三ページの一覧表で各部ごとにお示ししておりますので、ごらんください。  次に、資料四ページの条例定員であります。本県の条例定員は、警察官一万一千百十五人、一般職員九百五人の合計一万二千二十人であります。このほか、国家公務員である警視正以上の地方警務官が二十四人配置されております。  なお、警察本部部長以上の役職、氏名につきましては、同じく資料四ページの警察本部主要幹部のとおりでございます。  次に、資料五ページの第三、予算関係について御説明いたします。平成二十九年度県費警察費の当初予算は、千二百四十億八千七百万円余であります。なお、資料には、平成二十八年度の当初予算額とあわせて記載しておりますので、御参照ください。  次に、資料六ページの第四、活動重点等についてであります。初めに、福岡県警察運営指針等についてであります。昨年は、運営指針を県民の安全・安心の確保とし、三大重点目標である暴力団の壊滅、飲酒運転の撲滅、性犯罪の抑止を初めとした各目標の達成に向け、工藤會による凶悪事件など暴力団犯罪に対する取り締まりを徹底するとともに、各種の治安対策を強力に推進いたしました。その結果、刑法犯認知件数は、戦後最小の数値となるなど、確実に成果を上げているものと考えております。  一方、飲酒運転による交通事故や性犯罪認知件数の高水準での推移、依然として予断を許さないにせ電話詐欺の発生など、いまだ多くの治安上の課題が残されていると考えております。  こうしたことを踏まえまして、本年も福岡県警察の運営指針として、県民の安全・安心の確保を掲げ、その実現に向け、暴力団の壊滅、飲酒運転の撲滅、性犯罪の抑止を三大重点目標にするとともに、にせ電話詐欺等身近な犯罪の抑止など、六項目を重点目標に設定し、組織一丸となって取り組んでいるところであります。  次に、資料七ページの犯罪発生状況等についてであります。昨年は、(一)の刑法犯認知件数、(二)の重要犯罪認知件数、(三)の性犯罪認知件数、(五)の刑法犯少年の検挙、補導人員、(七)の交通事故の発生件数、死者数が、平成二十七年と比較して減少し、一方で、刑法犯、重要犯罪性犯罪の検挙率は増加するなど、一定成果を出すことができております。  また、(四)の暴力団構成員の検挙人員につきましては、暴力団勢力の減少等に伴い、構成員の検挙人員も減少傾向にあります。平成二十六年以降は、工藤會最高幹部らを殺人等の凶悪事件や資金源犯罪で波状的に検挙しているほか、本年も工藤會幹部らを拳銃使用殺人事件で検挙するなど、工藤會の弱体化は着実に進んでいると考えております。  県警察といたしましては、暴力団の壊滅に向け、県民皆様の安全・安心確保に万全を期した上で、暴力団犯罪徹底検挙に全力を尽くすとともに、関係機関と連携した暴力団排除活動に取り組むなど、総合的な暴力団対策を強力に推進してまいります。  最後に、資料八ページの主要都道府県と警察事象の比較について、御報告をいたします。資料の主要都道府県警察事象比較一覧表にありますとおり、昨年の人口一千人当たりの刑法犯認知件数は全国七位、交通事故発生件数は全国四位、一一〇番受理件数は全国六位、刑法犯少年検挙補導人員は全国二位でありました。数値的には改善傾向にあるものの、全国的に見ると、いまだ高水準で推移している現状であります。  県警察におきましては、今後も県民皆様の安全と安心を実感していただくため、発生した事件早期解決するとともに、県民皆様が被害に遭うことがないよう、あらゆる警察活動を強力に推進してまいる決意であります。  今後とも、委員皆様の御支援、御協力を賜りますようよろしく申し上げます。  以上で、所管事務概要についてを終わります。 27 ◯松尾嘉三委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はございませんでしょうか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 28 ◯松尾嘉三委員長 特にないようでございますので、以上で、本件の質疑を終わります。  次に、「各種委員の選出について」を議題といたします。  福岡県青少年問題協議会委員の選出につきましては、前回の委員会におきまして、正副委員長に御一任いただいておりました。  僭越ではございますが、委員長である私を選出するということで、いかがでしょうか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 29 ◯松尾嘉三委員長 ありがとうございます。御異議ございませんので、そのように決定し、議長に報告することといたします。  次に、議題にはございませんが、その他として、何かございませんでしょうか。吉村委員。 30 ◯吉村敏男委員 筑豊自動車試験場の件で、少し質問があります。よろしいですか。  昨年四月、旧嘉穂中央高校跡地に立派な筑豊自動車試験場をつくっていただきまして、非常に利便性も高くて、私ども視察させていただいて、大変いいところなんですが、今、苦情があっているのは、中に食堂がないと。特に、高齢者講習に来られた人は、道を渡って反対側のコンビニに買いに行かれたりして、現地の職員の方にも相当苦情を申し立てられているという話を聞いておりまして、食堂の設置について、どのような計画になっているのか、教えていただけますか。 31 ◯松尾嘉三委員長 尾上交通部長。 32 ◯尾上交通部長 御質問のございました筑豊自動車試験場につきましては、特に、平日の利用状況が少ない現状にございます。売店等の設置につきまして、公募を行いましたが、手を挙げる業者が特にございませんで、現在設置に至っておりません。  今後は、利用の要望を見ながら、設置の検討も含めて、進めてまいりたいと思っております。 33 ◯吉村敏男委員 例えば、食堂のスペースとかあるんですか。
    34 ◯尾上交通部長 はい、当初から設置を検討いたしておりましたので、おおむね十五平米ほどの設置のスペースがございます。 35 ◯吉村敏男委員 前の、仁保にあったときは、下に食堂が二軒あって、非常に便利がよかったんですけれども、今全然ないということで、ただ、募集してないという話ですから、私ども聞いてみますけど、利用者にとって敷地外に出ていくのは大変ですから、ぜひ早急に設置をしていただきたいですね。よろしく、もっと努力を重ねてください。お願いします。 36 ◯尾上交通部長 今の要望に応えまして、今後も利用状況を踏まえまして、設置の検討を進めてまいりたいと思います。 37 ◯松尾嘉三委員長 ほかにございますでしょうか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 38 ◯松尾嘉三委員長 ほかにないようでございますので、次に進みます。  「閉会中の調査事項について」お諮りいたします。  お手元配付の案のとおり、七項目について、閉会中もなお、調査を継続することにいたしたいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 39 ◯松尾嘉三委員長 御異議ございませんので、そのように決定し、所定の手続をとることといたします。  次に、「今後の委員会活動について」お諮りいたします。  今後の委員会活動につきましては、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでございましょうか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 40 ◯松尾嘉三委員長 御異議ございませんので、そのようにさせていただきます。  最後に、会議録署名委員を指名いたします。  原口剣生委員、冨田徳二委員、以上、二名の委員を指名いたしますので、よろしくお願いいたします。  以上で、本委員会の議事は全て終了いたしました。  これをもちまして、警察委員会を閉会いたします。どうもありがとうございました。    午 前 十 一 時 四 十 五 分 閉 会 Copyright © Fukuoka Prefecture All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...